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「ハネッセル」開発背景
もともとスポーツバッグの企画、生産が主要事業であった弊社は、2000年頃、トレッキングバッグを研究しておりました。もともとの機能に加え、「マイハーネス」という自分の体に合った背負い部分を研究、開発する事によって新しい提案にしたいと考えておりました。
昔山で木を切って持ち帰る際に、皆それぞれ自分に合ったバランスの背負子を持っていたと思います。そして、背負子には日々異なる物が背負われておりました。
背負う人の身長は約150cm〜約180センチあるのに対して、背負子にはさほど大きなサイズの違いはございません。というのは、バックネックポイント(首が動く起点となる部分)から腰骨までの長さの差は10cm程度しか違わないのです。
これらの事をヒントにハーネスには3種類のサイズ展開し、本体部は容量の違うサイズを目的に合わせて取り替えるというシステムを考えました。これによってリュックサックユニットが完成致しました。
商品の研究を進めていく段階の中で、ある日、電車の中で大きな高学年の児童がランドセルを窮屈そうに背負っている姿を見て、このシステムを成長の著しい児童に何とか生かす事が出来ないかと考えました。時代の移り変わっていく中で以前とは違って、子供の体を考えた商品開発に力が入ってきた事は事実ですが、子供用のランドセル、リュックサックにおきましては軽量化、フィット感の向上は見られるもののそこまでの画期的な進化がなされていないのが現実です。
※下図が当時の企画書の一部になります。

さらに調査を進めていくと、1998年に発表された論文(静岡大学副学長 大村知子)にも荷物を入れて9kgのリュックを背負った際に肩の中央部に1平方cmあたり95gしか負荷がかからないのに対して、1.2kgのランドセルに2kgの教材をいれて背負った際の同様の負荷が1平方cmあたり約118gの負荷がかかっている事を知りました。
また、小学生は6年間で身長が平均して約30cm伸びます。多少の調整機能がございますが、1年生と6年生が同じ物を使用するのは物理的に無理があると考えられます。
以上の事を踏まえまして、この企画はまさに成長期の子供のための企画だと思い、開発に着手した次第でございます。
あらゆるスポーツバッグを25年間開発してきた弊社にとりまして、今までは企画案を商品化する事はそれほど難しい事ではございませんでした。
しかし、特に小学1年生の華奢で繊細な体に合わせた背負い部分を開発するのに、まる2年の月日を要しました。また収納部に関しましても、明治20年からスタートしたランドセルを次世代のランドセルとしてリメイクする事も至難の業でしたが、研究に研究を重ね、ようやく現在のラインナップとして発売できる事となりました。
骨格の形成がまだまだ未完成な小学生にとって、両手が自由になるランドセルの文化はとても大事な事だと思いますが、ランドセルを背負う事によって、子供の健康と成長を損なっては意味がございません。
弊社としましてはランドセルの良い文化は継承しつつ、背負いの機能を充実させていく事によって、子供と一緒に成長していけるような商品開発を目指していきたいと考えております。
※この背負いの機能は下の写真の医師にも推奨をいただいております。

今後はこのハーネス機能の認知度を上げていくためにも、今後はランドセルだけでなく、スクールライフに関わるデイパックや、サマーキャンプ、修学旅行に使える容量の大きなリュックサックまで同じハーネスで装着できる商品開発をしていきたいと思います。